その3 うまくいかないサロンとは
~ブランディングしないとこんな悲劇が待っている~
甘くない現実
開業してもすぐに廃業に追い込まれるサロンは少なくありません。どうしてうまくいかないのでしょう。開業に踏み切るエステティシャンというのは、たいていエステティックの学校で基礎技術を学び、店で数年修業して経験を積み、固定客にも恵まれて、これなら独立できる!と思えたから開業に踏み切るのでしょう。
でも今、この業界をよく見てください。エステサロンは飽和状態です。エステ業界のみならず、異業種も参入してくる時代です。そんな厳しい状況にも関わらず、ビジネスを勉強して開業する人はほんの僅か。開業のことさえろくにわからないまま、ましてやマーケティングや経営についてはまったく知識がないままで開業に走るケースが後を絶ちません。何の策も持たずに攻め込めば、あっという間に撃沈してしまうのは目に見えています。
さらに、最近のお客様はインターネットの普及によって「飽きやすく」なっていると思われます。今や、ネットでなんでも検索できます。「これは気に入らないな、じゃあほかに探そう」と、すぐに画面を切り替えて、飽きたら乗り換えてしまうのです。うまくいかないサロンというのは、来店可能のあるお客様さえも逃しているかもしれません。
飲食店でさえ、数年に一度は内装を改装しなければお客様は離れてしまうといいます。しかし、この設備投資にばかりお金をかけてしまっては本来の目的である集客への投資が何もできなくなります。お客様が集客できず、売上が上がらなければ運営に困ります。さらに開業時にお金を借りていれば返済が滞るでしょう。借りた先が銀行ならば担保として店は差し押さえになるでしょうし、最悪の場合、自己破産に追い込まれてしまうでしょう。こうなると、再出発したくても信用がありませんので、キャッシュカードをつくれない、銀行から融資をしてもらえないなど、その後も障害が続き、再起不能となるでしょう。うまくいかないとこんな悲劇が待ち受けているのです。
そうならないために大事なことは日々勉強してテクニックを磨く、そして磨いた技術を視覚化=お客様を施術前と施術後で劇的に変えてさし上げること。そして先生と呼ばれるようなお客様にとって魅力的な人になることなのです。