その7 情報収集が宝になる ~お客様とのやりとりがあなたを磨く~

お客様があなたの発する情報に満足してくださればあなたにとっては嬉しい限り。お客様は時に、あなたに美と健康について質問をされるでしょう。すぐに答えがわからない時はあなたは調べて答えるようになるでしょう。
例えばお客様からこんな質問がきました。
「私は脂性なのですが、どうすれば治りますか?」あなたはどう答えますか?
例えばこんな答え方ができます。
「脂性というのは実は遺伝によることが多くご両親のどちらかが脂性だとその子どもがなる可能性は高くなります。ただし、脂性の遺伝というのは皮脂腺の大きさの遺伝であり、皮脂腺が大きいと皮脂の分泌量が多くなる、という仕組みです。遺伝なので治すのは難しいのですが、もしかしたら脂性と思っている肌タイプはインナードライタイプかもしれません。インナードライとは見た目は脂性なのですが、中が乾燥している状態をいいます。これは乾燥しているところをうるおそうと皮脂が余分に出るためで、乾燥を抑えることで改善されることがあります」。
こんな風に答えてあげることができたら、どうでしょう。お客様は「そういうこともあるんだ!それなら、実際に肌を見てもらってちゃんとアドバイスしてもらいたいな…」となるかもしれません。そうなればサロンに来店される可能性が出てきます。

エステティシャンは医者ではありませんのでもちろん完璧に答えなくてもかまわないのですが、できる限りお客様が求める回答をしてさし上げることでお客様が喜び、調べることであなたの知識も増やします。

また、質問事項の多い事柄について、あなた自身がもっと理解を深めようと実際に体験することで、あなた自身が新しい扉を開く可能性があります。
例えば「スウェディッシュマッサージは効き目がありますか?」という質問がきたとします。あなたはそのマッサージを知ってはいましたが、実際に受けたことも施術に取り入れたこともありませんでした。以前、別のお客様からも同じような質問を受けたことを思い出し、この機会に自分がマッサージを実際に受けてみることにしました。何店舗か知り合いの店に行き試したところ、その施術方法が自分の求めていたマッサージとマッチしていたので新たに自分のサロンにも取り入れることにしましたー。
これは例え話ですがお客様の一言があなたの未知の扉を開いてくれるかもしれません。
新たなサロンの人気メニューを開発してしまうかもしれません。

このようなお客様とのやりとりをためておけば、本1冊ほどの量になるかもしれません。出版社に持ち込めば出版できるかもしれませんし、あなたが開催する講座やセミナーにも活かせるでしょう。情報収集はその後の思わぬところでもきっと役に立つはずです。
お客様とのやりとりは宝の宝庫なのです。