その4 開業形態について
~スタイル別メリット&デメリット~

開業にかかる費用を試算する際に、開業スタイルを5つに分けて考えましたが
各スタイルによって費用だけで計りきれないメリット・デメリットがあります。
開業費用と、それぞれのメリット・デメリットを考慮した上で、最終的な自分の店のスタイルを決めていきましょう。

<出張エステで開業>
メリット・・・○手軽に始められるー初期投資をかけずに始められます。賃貸料(テナント料)や保証金、運営コスト、店の内装などの開業資金が抑えられます。一番コストをかけずに始めることができます。○外出できない人もお客様として獲得できるー身体が悪くて店に通えない人、小さな子どもがいる人などふつうは店に来られない人も獲得できます。○時間調整できるー早い時間や遅い時間も自分の都合次第で調整することができるので時間を有効に使うことができます。
デメリット・・・○機材が限られるー自分で持ち運べるものしか使えないので機材が限られます。○集客が難しいー初めての人を自宅に上げるのは誰でもためらいます。店舗と違って信用を得るのが難しく、集客に苦労します。○移動時間ーお客様の住む場所によって移動に時間がかかる場合も。交通渋滞なども考えて時間に余裕を持って動かなければならないので時間のロスがあります。

<自宅で開業>
メリット・・・○時間を有効に使えるー自宅なので移動がありません。空いた時間は家事に使えます。○内装などが自由にできるー自宅の一室を使うので、初期費用をかけずに開くことができてランニングコストもかかりません。内装も自由にできます。
デメリット・・・○家と店との区別が難しいーエステサロンは癒しの空間でなければいけないのに、生活感が出てしまう可能性が。○店舗でないので、趣味の延長とみなされる恐れあり。顧客がつきにくい。○家族の協力ー自宅で開業する場合、家族の理解が必要。家族以外が出入りするので決めごとをしっかりしないと家族不和のもとに。家族の配慮がないと、店として運営しづらい面があります。

<マンションで開業>
メリット・・・○時間を有効に使えるー自宅なので移動がありません。空いた時間は家事に使えます。○内装などが自由にできるー自宅の一室を使うので、初期費用をかけずに開くことができてランニングコストもかかりません。内装も自由にできます。
デメリット・・・○家と店との区別が難しいーエステサロンは癒しの空間でなければいけないのに、生活感が出てしまう可能性が。○店舗でないので、趣味の延長とみなされる恐れあり。顧客がつきにくい。○家族の協力ー自宅で開業する場合、家族の理解が必要。家族以外が出入りするので決めごとをしっかりしないと家族不和のもとに。家族の配慮がないと、店として運営しづらい面があります。

<マンションで開業>
メリット・・・○コストーテナントを借りるよりは低コストで借りることができます。開業時の資金、ランニングコストがテナントと比べて抑えられます。○演出の自由度ーまさしく隠れ家的なサロンづくりができます。自分の世界観を作りやすいのもメリット。
デメリット・・・○使用許可の確認―営業用の許可がないと店舗として使用することはできません。お客様の出入りについて他の居住者からクレームが出ることも考えられます。逆に他の居住者の生活音などがうるさいこともあります。事前の念入りなチェックが必要。○看板が出せないー居住タイプのマンションなどは看板が出せないなど制約を受けやすい。そのため目立たせにくくなります。○予約人数が限られるー狭いスペースの場合、お客様を待たせるスペースを造れないことも。そのため、1日に予約をとる人数が限られてしまいます。○セキュリティー面ー個室空間で対応するため、女性限定にするなどセキュリティにおける注意が必要です。

<テナントで開業>
メリット・・・○新規のお客様を獲得しやすいー路面に面していたり、人通りの多い街中、商業ビル内においては、サロンの存在がすでに広告となり、新規のお客様なども入りやすい立地。看板を置いたり、店名を大々的にアピールすることができます。○安心感ー店構えだけでお客様は安心感を覚えます。わかりにくいマンションの一室や出張に比べて安心度が高く、地域の人からも信用を得やすいでしょう。○価格設定を高めにできるー高級感を演出すれば高めの料金設定が可能。内装次第でお客様が求める非日常的な雰囲気を醸し出す事ができます。○スペースを選択できるー広いスペースならば複数のスタッフを雇用できます。売上も上がります。
デメリット・・・○コストがかかりリスクも大きいー開業するのに保証金やテナント料、内装費など多額の資金が必要になります。赤字を見越した余裕のある貯蓄が必要です。運営資金を借り入れれば負債を負う可能性も。さまざまなお客様ー店舗に来られるお客様は基本的にはお断りすることはできません。新店舗だからと目を付けられ悪意をもって来られる方、クレーマーなども来店します。