その5 施術料金の設定方法
~広告費が左右する利益~

エステティックサロンにおける施術料金はどのように決めればよいのでしょうか。
エステティックはサービス業です。商材費用もありますが、目に見えないサービスに対する対価としての料金も入っています。

施術料金 商材代+固定費
固定費・・・家賃、人件費、広告費など
この固定費を合計して月の営業日数、1日の営業時間で割って1時間毎の固定費を計算します。
実は商材代にかかるお金はあまりかかりませんが、一番大きいのが人件費です。家賃は開業の形態によってかなり異なりますが、唯一大きくも小さくもできるのが広告費です。

商材代がどれくらいかかるのか例をあげてみます。

<美白パックコース>70分8,000円の場合
1フットバス&肩マッサージ 商材0円
2クレンジング クレンジングジェル60円
3洗浄 クレンジングパウダー 80円
4ゴマージュ ゴマージュ120円
5ビタミンCイオン導入 ビタミンC導入液500円
6マッサージ アロマオイル 100円
7パック パック材700円
8仕上げのローション&クリーム ローション&クリーム300円
その他 コットンなど150円
商材合計代金 1,910円
上記でおわかりいただけるように、商材代金は施術代金の20%~30%程度です。

また商材に関しては開封しなければ長い間、保管が可能です。開封してもしばらくの間は保管できますので無駄になることはそうないと考えられます。
また、お客様の支払いを現金にすれば売掛金は発生しないので経理上の煩わしさもありません。

広告費を抑えることで、高い利益率を上げることができるのがエステティックです。
ただし、あくまでもお客様は満足のいくサービスに対して代金を支払っているということをお忘れなく。
技術やサービスという付加価値がその代金に本当に値するのか、十分に吟味して設定しましょう。