その8 自分のストーリーを武器にする
~なぜあなたはエステティシャンになったのか~
人にはそれぞれの人生があり、それぞれのストーリーがあります。最近では商品ですら「誕生秘話」などと題し、開発経緯を前面に打ち出して紹介もしくは広告し、消費者の購買意欲を促しているものがあります。
例えば無農薬の「奇跡のリンゴ」エキスを配合した化粧品というのがあります。その化粧品を紹介する時には必ず生産者のリンゴをつくるまでの苦労や努力、壮絶な道のりが熱い想いとともに紹介されています。その化粧品がどうやって誕生したのか、ストーリーがあると人の記憶に残りやすくなります。これと同じで、あなたがエステシャンになるまでの過程を話すことでお客様のとの接点を見つけることができます。また、それがあなたの価値<ブランディング>を高めることにもなります。どうして価値を高めてくれるのでしょうか?
たとえば、なぜエステティシャンになったかと聞かれて「ほかに就職できなかったから」と答えられるのと「私自身が大学生の時に肌荒れで悩み、エステサロンに行った時に、肌をキレイにしてもらってものすごく感謝したので、自分も悩んでいる人をキレイにしたいと思ってエステティシャンになりました」と答えられるのとではその人に対する印象はどう変わりますか? 絶対、前者の人よりも後者の人に好感を抱き、施術をお願いしたいと思うのではないでしょうか。
ブランディングを高める価値を探すために、まずはあなたの美容にまつわる過去を振り返ってみましょう。
では幼稚園の頃から。あなたはオシャレな女の子でしたか?
きれいな先生が好きではありませんでしたか?
小学生ではどんな美容に興味を持ちましたか? 脱毛に興味はありましたか?
中学生はニキビに悩みませんでしたか? 好きな人のために痩せたいなどと思いましたか?
高校生の時、化粧に興味を持ちましたか?
さらにここからは具体的に思い出してみましょう
エステシャンになるきっかけはいつ、何をした時でしたか?
エステシャンンになってからはどうでしたか?
「吹き出物に悩んでいたお客様の肌を改善することができた時、自分のことのように嬉しかった」とか「初めてのお客様」の様子など、経験があればあるほど話は増えます。経験=あなたの価値です。価値は、隠さずに見せましょう。そしてエステティシャンの先生としてあなたのこれまでの経験を<価値>ある情報としてどんどん発信していきましょう。メールマガジンに載せてもいいでしょう。ブログに書き綴ってもよいでしょう。HPのプロフィールに書いてもよいでしょう。
サロンにいらっしゃるお客様は、口コミ以外ではあらかじめHPやブログを確認してから訪れるお客様がほとんどですので、そこにあなたの経験や経歴、想いなどを載せることで信頼度は増し、親近感を抱いてもらえるでしょう。
またそういった情報は続けて発信することで取材を受けたり、本を出すなどの思わぬ話に発展することもあり得ます。あなたのストーリーを書き出して、積極的に発信していきましょう。