その4 サロン存続のヒント ~あなたのサロンの売りは ~

心に響く“売りメニュー”づくり
開業して一番苦しいのが「集客」です。技術に関しては経験を積み、勉強を重ねることでクリアすることができますが、集客に関しては費用をかけたからかけた分成功するとも限りません。たいていの経営者は、お客様が来られない原因を技術や接客のせいだと考えます。もしかしたら、機械が古いせいかもしれない、と考えて新しい機械を購入し、それにあったメニューをどんどん増やしたりしてしまいます。
また、いろいろな技術を習得しているエステティシャンは、持てる知識と技術を総動員して、これでもかといわんばかりにメニューを豊富に取り揃えて、コースを細分化してしまいます。これだけたくさんあれば、お客様もいろいろ選べてきっと満足してくださるだろうと思うからです。でもお客様の中でエステに詳しい人はそういませんし、専門的な言葉よりも、感覚的にわかりやすいメニューに惹かれるものです。心に響いて、あとは料金さえ価値観に合えば「このメニューでお願いします」となるのではないでしょうか?
それでは具体的にどんなメニューならお客様に響くメニューとなるのでしょうか?
売れるメニューの作り方のヒントをご紹介します。

たとえば店頭にメニューが提示されていたとします。
○どんな年代の人も必ずお肌うるおう満足コース
○たるみが気になる40代女性コース

あなたにはどちらのメニューの方が響きますか?
もし私が40代ならば「たるみが気になる40代女性コース」を選ぶでしょう。でも40代という言葉を使っているために40代の人しか反応しないのでは?とも思われます。ところが40代の人の反応がより高くなるため、結果的には年代を絞った下のコースの方が売上に結びつくのです。

次にこちらはどうでしょう。
○地元三元豚を使ったアツアツ豚丼の店
○カレー・そば・パスタ・寿司なんでも揃う定食屋

あなたならどちらの店に入りたくなりますか?

上の豚丼の店は「地元ならではの豚を使った豚丼、美味しそう!これはここでしか食べられないかもしれない。是非食べていかないと」、とそんな気になります。
一方で定食屋の方は「なんでもあるけど、印象が薄いな、わざわざここで食べなくてもいいかな…」となりそうです。
そうです。お店の売り、コンセプトが伝わると、それにマッチングした人にものすごく響くのです。
もう一度メニューを見直してみてください。あなたのサロンの売りはなんでしょう。複雑でわかりにくいコースは必要ないかもしれません。できるだけわかりやすくターゲットを定め、「売り」を表現してください。あなたのお店の売りやコンセプト、強みがあるならそれは何でしょう? もう一度よく考えて売れるメニューづくりにトライしてみてください。